ナムチェバザールは見納め。門をくぐり木々に覆われた乾いた山道を下っていく。少しづつ、神々の嶺から離れていくさみしさを感じる。
ビューポイントからは、生い茂った木々の間にエベレストが見えた。これがエベレストの見納めだった。
ほどなく高さ100mの吊橋まで下ってきた。一度渡っているからか、渡ることには何の心の抵抗もなく、吊橋の上下の揺れにも慣れたような気がする。
橋を渡った後は、川のそばを通り、いくつかの集落を越え、また橋を渡り、ロッジで休憩をしながら、ひたすら道を下っていく。
途中の国立公園入口の手前ではやや登りになる。このあたりは来たときとは違い、ほとんど人はいなかった。
今回も少し薄暗くなってきた頃、パクディンにあるロッジにたどり着いた。来たときと同じ、あの日本語のできるシェルパのご主人のロッジだ。夜はあまり食欲がなかったので軽くうどんのような、八重山そば(麺のみ)のようなものにした。
今日はネパールの何かのお祭りだそうで、テレビではカトマンズでの出し物の様子を映し出していた。
夜もふけたころ外から陽気な音楽が聞こえ、ロッジから出て見に行ってみると、人々が集まって思い思いに踊っていた。
そうして、シャンボチェからの長い1日が終わった。
シャンボチェ~ナムチェバザール <-- │ -->パクディン~ルクラ