『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。』
誰もが知っている川端康成の「雪国」の始まりの一節だが、高校生の頃にこの小説に出逢い、温暖な気候の土地で育った私にとって、この雪国はずっとあこがれの存在であり続けていた。
いつか、トンネルを抜けた先にある雪国を見てみたいと思っていたが、それから幾年月が流れたことだろう。いつしか冬の日本海を見たいという気持ちも生まれ、この年の暮に、青春18切符を手に新潟へ鉄道の旅に出ることにした。
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