恐山からむつ市へと下り、これから下北半島を南下します。途中の物産店ではねぶたが飾られ、むつ湾の向こうには先ほどの釜臥山(恐山)が見えました。
下北半島の真ん中辺りから六ヶ所村、太平洋を目指すように東へ、そして再び南下。床屋さん制作のガンダム・ザクの模型を見せてもらい、八戸へ。
夏にはウミネコがたくさん集まるという蕪島神社(かぶしまじんじゃ)。ウミネコはもうどこかへ飛んでいったようですが、ウミネコが飾られたお神輿が飾られていました。
海を左手に車を走らせ、太平洋を望む葦毛崎(あしげざき)展望台へ。レンガのような造りの展望台がこの風景に合っているようでした。
そしてもう少し南へ走り、砂や砂利ではなく、芝生の広がる種差(たねさし)海岸へ。海は碧く、空には澄んだ青い空がどこまでも続いていました。
日も沈み薄暗くなる頃、三日月に導かれるように、八戸より東北自動車道を南へと下っていきました。暗くどこまでも長い下り坂の道路を走り、トンネルをいくつかくぐり抜け、夜が深まったところで途中のサービスエリアで朝まで仮眠をとりました。
目が覚め明るくなりつつある空を見ていると、ひょっとして昨夜までの旅行は夢、もしくは、人間がもう一度生まれ出てくる体験をするという、胎内巡りをしていたのではないかと、そんな風に思えるのでした。
2010年1月 しるす(2019年9月改訂)