朝はお勤めに参加し、地蔵殿で、そして本堂でお参りをしました。本堂には亡くなった方の写真や人形などが飾られ、故人を思う人々の切な思いを感じます。
その後朝食。しばらくして、まだ人の少ない恐山の境内を、そして地獄から極楽浜までお参りに行きました。宇曽利山湖の水はとても綺麗で、また極楽浜の砂も白く輝いていました。
恐山は、前回の訪問時とは違い、太陽の光が射し、青空と白い雲がとても爽やかで、訪れた季節はほとんど同じですが、今回は終始明るい雰囲気を感じていました。
恐山菩提寺を後に、三途の川を渡り、奥の院のある釜臥山へ向かいます。駐車場の展望台からは北海道から昨日行った尻屋崎、陸奥湾がぐるっと見回せるパノラマが広がっていました。奥の院へと山を登っていくと、だんだんと雲が厚くなり、山頂へ着いた頃には陸奥湾が霞んでしまうほど雲に覆われ、ぽつぽつと雨粒が落ちてきたので急いで駐車場へ戻りました。薄暗くなった中で、恐山のあたりだけ明るく照らされていたのが印象的でした。
車での帰り道、恐山(宇曽利山湖)の見える場所がありますが、前回もこんなに大きく見えたのだろうか。
帰りにもう一度冷や水をいただき、恐山を下ります。
二回目の恐山巡礼で、前回の写真を見て記憶を手繰ってみると、見ていたもの、見ていなかったもの、思い違いをしていたものなどがあり、人間の記憶はとても曖昧なものだと思います。