エベレスト街道を歩く

エベレスト街道とは

いろいろなトレッキングコース

 ルクラからのトレッキングコースはいろいろあるが、 ナムチェバザールを通り、 そこからゴーキョ・ピーク方面、カラ・パタール方面を目指す2つのコースが有名だ。

 ただ、そこまで行くには時間と費用がかかり、また高山病のおそれもあるので、今回はナムチェバザールの上にあるシャンボチェ(丘)まで行き、そこで山々の景色を見て帰ってくることにした。エベレストのベースキャンプまでの半分の距離も行かないが、それでも、飛行機の都合もありカトマンズを出て戻ってくるまで6日かかった。歩く距離や宿泊場所を変えれば同じ日程でタンボチェまで行くことはできそうだ。

 ルクラからカラ・パタールやエベレストベースキャンプまでの距離はそれほどあるわけではないが、シャンボチェの標高がだいたい富士山の頂上(3,776m)と同じくらいで、3,000m越えたあたりからは高度障害が出やすいそうで、ゆっくり高度順応しながら歩いていくので、余計に時間がかかるそうだ。

トレッキングルート地図(実線のルートを歩いた)

 ルクラを出て川沿いに下っていき、途中いくつかの吊橋を越え、ナムチェバザールまでアップダウンを繰り返しながら登っていく。道々に小さな集落があり、休憩所でお茶を飲んだり昼食を食べたりしながら歩いていく。このあたりの道はエベレスト街道とも呼ばれるそうだが、地元の人達の生活の道でもある。

 宿泊したのは、パクディン、ナムチェバザール、シャンボチェ、ルクラにあるロッジで、パクディンのロッジは行きと帰りの2回利用した。

 このルートの目玉であるエベレストは、ナムチェバザールの手前にあるビューポイントで初めて見えるが、そこから先はまた見えなくなる。次に見えるのはナムチェバザールからキャンヅマに行く道で、右手には山容の美しいアマダブラムもよく見える。シャンボチェ(丘)からは目線が高くなるので、少し違った視点からこれらの山々を見ることができる。今回のルートでは名前すら知らなかったタムセルクがずっと見え、今ではその名前がとても懐かしい。

 帰りは来た道をそのまま歩き、ルクラからカトマンズへ飛行機で戻る。

今回歩いた行程