下北半島への旅(2)

本州最涯の地と霊場恐山

下北半島を北へ

 本日は青森市内から陸奥湾に沿うようにして北へ向かいます。野辺地の辺りからは左手に海を見ながらの道を走ります。海と空がとても綺麗です。

 ひまわりの咲いていた道の駅よこはまで休憩し、さらに北上、海に面した展望台からは海の向こうに恐山のある釜臥山が見えます。今日は風がとても強い。

青森で迎えた朝
今日も荒れそうな空。これから下北半島へ。
道の駅よこはまにて。ヒマワリが咲き、まだ盛夏の名残りを感じる。
道の駅よこはまにて。ヒマワリと夏の雲。
道の駅よこはまにて。夏の白い雲。
湧き上がる雲。陸奥湾に臨む展望台にて。
陸奥湾。南の方を見ると、雲に覆われていた。
恐山・奥の院のある釜伏山。北西の方角にはこれから訪れる恐山。
夏の空。白い雲と少し秋を感じさせる夏の空。

本州最涯の地、尻屋崎へ

 むつ市内で昼食のパンを買い、尻屋崎を目指します。最涯の地の碑が立つ尻屋崎では、寒立馬がバリッバリッと音を立てて草を食べていました。尻屋崎灯台はまさに白亜の灯台でした。青空と灯台の白と草の緑がとても爽やかな、初秋を感じさせます。

熊野神社鳥居。むつ市内で少し道に迷ってたどり着いたのは、ここ熊野神社。ここのご神体は釜伏山で、鳥居と社殿そして釜伏山のお山が一直線に並んでいる。
尻屋崎。本州最涯の地、尻屋崎。尻屋崎灯台。
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて
尻屋崎にて。寒立馬と灯台。
尻屋崎にて。寒立馬と灯台。
尻屋崎にて。寒立馬と灯台。
尻屋崎にて。寒立馬と灯台。
尻屋崎にて。白亜の灯台。
尻屋崎にて。寒立馬。
尻屋崎にて。岬の先に安置された石仏。海の安全を祈って。
尻屋崎にて。尻屋崎から見た海。
尻屋崎にて。寒立馬と灯台。

霊場恐山へ

 尻屋崎からむつ市・恐山へ向かう途中、にわかに豪雨に遭いました。しかしそれもほんのわずかな出来事で、雨がやんだと思う頃には太陽が照り付けていました。

 むつ市を過ぎて山道に入ります。冷や水は記憶していたよりもずっと冷たく、10秒も触れていられないほどでした。前回とは違ってここは何となく明るい雰囲気になっているような気がしました。

冷や水。尻屋崎からの道でにわか豪雨に遭う。ここまで来ると恐山はもうすぐ。
冷や水。いつから流れ続けているのだろう。
冷や水は記憶していたよりもとても冷たかった。
冷や水。この場所は何となく明るい雰囲気になっているような気がしていた。

 そして道が下り坂になり、硫黄のにおいがしてきたなと思うと、宇曽利山湖が見えてきました。日はだいぶ西に傾いてきていました。

宇曽利湖。日は西に傾き、硫黄のにおいの中、晩夏の気配が漂っていた。

霊場恐山

 恐山菩提寺の境内に入り、今日は宿坊へ泊まるということで、先に御朱印をいただき、部屋へ案内してもらいました。宿坊はまだ新しくホテルのようで、部屋は広々としていました。部屋の中でも硫黄のにおいがしていました。荷物を置いてさっそくお参りへ。

 山門をくぐり地蔵殿でお参り。今夕は燈篭流しがあるそうで、中ではお経が読まれたりしていました。地蔵殿の左側から地獄へと歩みを進めます。日がだいぶ傾いているので少し足早に地獄を抜けて賽の河原へ。この辺りからは奥の院が見え、以前も見えたのか記憶の糸を手繰り寄せてみましたが、こんなに広々と開けた風景は、やはり初めて見る景色のようでした。

霊場恐山にて。荷物を置き、日が沈む前にお参りへ。
霊場恐山にて。 だんだん暗くなってくる。
霊場恐山にて。 流れる温泉(?)
霊場恐山にて。 賽の河原からの奥の院が見えた。前回も見えたのか記憶が定かではない。
霊場恐山にて。 お地蔵さま。
霊場恐山にて。 極楽浜へ。
霊場恐山にて。 カラス。

 薄暗くなる宇曽利山湖はとても静かで、そして穏やかな明るい雰囲気でした。暗くなる前にと硫黄のにおいを感じながら再び地獄へと歩いていると、先ほどから何となく見えていた、奥の院のある方角(東の方)の山の上に、ブロッケンのような虹が見えていました。どういう現象なのか分かりませんが、ここは恐山なので、西の阿弥陀様か、東のお薬師様か、そういうことにしておいてもいいなと思います。

霊場恐山にて。 日はもう沈んでゆく。
霊場恐山にて。 水に映る雲。
霊場恐山にて。 外輪山に射す光。
霊場恐山にて。 再び地獄へ。
霊場恐山にて。 硫黄のにおいはそんなに感じなかった。
霊場恐山にて。 地獄の風景。
霊場恐山にて。 山の上にはブロッケンのような虹が出ていた。
霊場恐山にて。 地獄で見た夕暮れ。
霊場恐山にて。 総門と東の空。
霊場恐山の夕暮れ。今夕は灯篭流しが行われるそうだ。

恐山の宿坊

 夕方には宿坊で精進料理の夕飯。お坊さんに合わせて五観の偈を口にし食事。恐山と書かれたお箸でいただきます。

 食事の後少しして境内にある温泉へ。外灯の光だけが明るい境内に、質素な作りの小屋がいくつかあり、静かな空間で、一人静かに湯船に浸かっていました。そして境内を歩いているときに見た夜空の星々の美しいこと。

 最後には建物内の大浴場へ入り部屋に帰りました。部屋の隅に置かれた仏教聖典と、恐山院代の南和尚の本のページを繰りながら、なかなか寝付けないまま、硫黄のにおいを感じながら、昨日、今日、そしてこれまでのいろいろな事を思い出していました。

【場所】青森県: 下北半島・尻屋崎・冷や水・霊場恐山


【行程】

最初のページ

1:東北自動車道~五所川原~青森

2:下北半島へ~尻屋崎~霊場恐山

3:霊場恐山

4:霊場恐山~種差海岸~東北自動車道