エベレスト街道を歩く

サガルマータ国立公園入口 ~ナムチェバザール

行程(サガルマータ国立公園入口~ナムチェバザール)

神々の山へ向かって

 サガルマータ国立公園の入口から少し下り、まずはジョルサレの集落を目指して歩いていく。ここからは急に山が深くなった(谷が深くなった?)ような感じがする。

クンビラ(?)と手前の山の上に建物が見える
山の上の方を流れている滝
吊り橋

 この吊り橋は往来が多く、まずは渡ってくるゾッキョをやり過ごし、次はロバを先に通し、その後から付いていった。

吊り橋を渡るロバの列
ゾッキョの列

チベット人?

 国立公園の入口から30分ほど、ジョルサレで昼食をとる。吊り橋でゾッキョやロバの列を待っていたり、ずいぶんと時間がかかったような気がするが、まだ30分しか経っていない。時間の感じ方がおかしくなっているのだろうか。

 料理は定番のダルバートと鶏肉入りのシチューをシェアして食べる。どちらも野菜が中心の料理で、まったく辛くない。

ダルバート(スープは豆スープ)
鶏肉入りのシチュー(シェルパシチュー?)

 料理を食べていると、奥からガイドさんと店の人の話し声が聞こえてきて、「客はチベット人? 中国人?」「いや日本人だよ」などという会話が聞き取れたが( 韓国人とは違うようだ )、それくらい同じような顔つきに見られているのが面白い。ただ最近は日本からの客が少なくなっているとも聞くので、そんな事情も関係しているのかもしれない。

 それにしても、道すがらずいぶんとお茶や水を飲んでいるはずだが、よほど乾燥しているのか、それとも知らないうちに汗をかいているのか、トイレに行きたいという気にならない。

グレーの壁と青色がよく似合う

 昼食後はまた同じように歩いていくが、今度は川のすぐそばを歩くようになる。

吊り橋
河原を歩く
川のすぐそばを歩く
川の流れ

高さ100mの吊り橋

 川沿いを歩き、少し広くなった休憩場所から吊り橋が見えた(Larja bridge?)。橋は川底から100mの場所に架かっているという。それなりの長さがあるのでぞっとするが、これを渡らないことにはどうしようもない。下の橋は使われなくなったものだそうだ。

高さ100mの吊り橋(右から左へ渡る。下は使われなくなった橋)

 山道を登り橋まで来た。ゾッキョなどの体重のある動物が通っても壊れることはないし、両脇を金網で覆ってあるので転んだとしてもまず落ちることはないが、風も強く、さすがに肝が冷える。

 高さ100mの吊り橋
橋の両脇は金網で覆われている
左下に使われなくなった吊り橋が見える
吊り橋を渡りきって振り向いたところ

遠くに見えるエベレスト

 吊り橋を渡りきるとかなり標高が上がったように感じ、遠くに高い山々が見える。

遠くに見える高い山々
遠くに見える高い山々

 そして、少し道を逸れた場所からエベレスト(8,848m)が見えるという。さっそく行って見てみると、ちょうど雲の合間から白い山が見え、手前を別の山に隠されその山頂だけがちょこんと見えた。あれがエベレストか。まだまだずいぶんと遠いなというのが率直な感想だった。

遠くに見えるエベレストの山頂(手前の白い山塊はヌプツェ?)

「ビスターレイ」

 昼食をとったジョルサレからナムチェまで700mほどの標高差を上がっていく。途中からは標高3,000mを超え、体質、または体調によっても高山病の危険があるので、 「ビスターレイ、ビスターレイ(ゆっくり、ゆっくり)」 とガイドさんに声をかけられながら、あえてゆっくりと時間をかけて登る。

 山道はとても乾燥して、歩くたびに砂埃が舞い上がる。

ロバも多い
乾いた山道
乾いた山道

 途中の休憩場所では多くの人が足を止めていた。看板の脇からもエベレストが見える。先ほどの展望場所を知っていなければ、ここが初めてエベレストが見える場所、そして帰りはエベレストが最後に見える場所となる。

国立公園の案内看板(地図とユキヒョウやキジの仲間のダフェなどの写真)
看板の脇からもエベレストが見える

 季節的なものなのか、花はほとんど見なかったが、唯一リンドウだけが咲いていた。

リンドウの花

 チェックポイントでまた手続きが必要。ガイドさんにお任せして休憩する。道の反対側には喫茶店(パブ?)がある。

チェックポイントで手続きが必要
喫茶店(パブ?)

 木々に覆われた道を抜けると、小さな集落が見えてきた。

ウシ
レストラン
家の出入り口
水場
集落を上から見たところ

天空の楽園

 白い大きな荷物を背負った人が下りてきて、何が入っているのかと気を取られていたが、視線を戻しすぐ先の角を曲がると突然、山の斜面に築かれた町が現れた。

大きな荷物を背負った人が下りてきた

 ここがナムチェ(ナムチェバザール)の町だ。これまでは小さな集落がぽつんぽつんとあるだけだったので、こんな山の中にこれほどの規模の町があるのがとても驚いた。すり鉢状の斜面に建てられた石造りの家々がとても美しい。

 太陽の光が差し、天空の楽園のように思えた。

 小さいながらもボダナートで見たようなブッダの目の描かれた立派な塔がある。門の前でしばらく足を止め、写真を撮りながら見入ってしまった。

山の斜面に築かれたナムチェの町
太陽の光が差しとても美しかった